先頃、H28地価公示が発表されました。
沖縄県はほぼ全域で上昇しています。
宮古島の住宅地は下落しましたが、底値に近い状況なので下落幅はわずかです。
セミナーでよくお話させていただいてますが、三大都市圏を除いた全国的な地価の動向はまだ下落傾向なんです。
沖縄は活気がありますね。
土地区画整理事業地を中心に高値取引がよく見られます。
バブルというお話もありますが、バブル期に見られた転売益をねらった取引はほとんどありませんので、実需に伴う健全な取引が多くバブルではないという印象です。
特に工業地がすごいですね。
全国トップの上昇率です。
もともと、沖縄県は純粋な工業エリアが少なく、豊見城市豊崎や糸満市西崎、浦添市西洲など那覇に近いエリアの工業地は人気が高かったところへ、那覇空港のハブ空港化などにより貨物取扱量が増え、流通業務用倉庫の需要が増えたことも影響しているでしょう。
前述の豊崎や西崎などは浦添市や那覇市の工業地と比較して、相対的に地価が安く、西側の道路が開通したことにより、那覇空港への時間距離が大幅に短縮されたため、高値取引が多く見られます。
今後もこのエリアは地価の上昇が続くと思われます。
地価上昇という点では、住宅地も商業地も、もちろん工業地も需要は堅調ですので、今しばらく続くと思います。
6月に発表される相続税路線価、9月に発表される都道府県地価調査と地価動向についての発表がこの先予定されていますが、
果たして、どうなるでしょうか?